皆さん、はじめまして。
少しでも多くの方にアルプスの魅力を知ってもらう為に自然を中心としたテーマで徒然なるままに書いていきたいと思っています。スイス・ジュネーブからヨーロッパ・アルプスについてのトピックをブログを通じ発信していきたいと思っています。
5月17日(木)はこちらヨーロッパではキリスト昇天祭にあたり祭日で天気もよかったので野生のスイセン、ナルシスを見にスイス・モントルー郊外のプレイヤード及び近郊に行って来ました。毎年この時期になるとこの周辺に出掛けていくのですが季節を感じることができるちょっとしたイベントでいつも楽しみにしています。
それではナルシスの旅へご案内します。
ここが今回の出発点ラリー(Lally)です。南方面に向けてカメラを向けているのですが写真中心部に見える複数のギザギザな頂があるのがダン・デュ・ミディ(Dents du Midi, 3257m)でその右側奥にかすんで見えませんがモンブラン(Mont Blanc, 4810m)があります。
駐車場からアスファルトの舗装路を上っていくと民家の軒先でナルシスの無人販売をしていました。一束4スイスフランでした。のどかな雰囲気です。
先ほどのナルシス販売をしていた民家を上から見下ろして撮影した写真です。眼下にはタンポポ畑が広がっています。
プレイヤードに続く牧草地の中のハイキング道。なだらかな小道なので初心者にもお手軽な散歩道。バギータイプのものならばベビーカーでも十分可能。家族連れも多いハイキングコースです。
ラリー(Lally)から30分程でプレイヤード(Les Pleiardes)山頂駅に到着。駅一区間分のお手軽ハイキングでした。
プレイヤード山頂駅裏手の丘を上り山頂(1360m)へ。十字架の右横、写真中央の山がダン・デュ・ミディでその右奥にかすかに見えるのがモンブラン。昨年5月15日に訪れたときこの山頂部分は一面がナルシス畑でした。今年は昨年と比べるとナルシスの開花は若干遅いようです(昨年が早すぎた感はありますが)。
山頂で見つけた開花前のナルシス。
プレイヤード山頂の隣の丘中腹に咲くナルシス。奥にうっすらとレマン湖の景色が広がっています。
牛の放牧風景。
ラリーの駐車場に戻り再びナルシスを探しに車で移動。
ラリーの谷を挟んだ東側方面へ移動しヴァロン通り(Route du Vallon)の細い舗装路を下っていったヴィラール・シュール・シャンビー(Villard-sur-Chamby)辺りでナルシスの群生地に出会えました。普通乗用車がギリギリですれ違うことができる地元の人が通る道路ですが、至る所でナルシスの群生地を見ることができました。
これを見るとナルシスが「5月の雪」と呼ばれるのも頷けます。ナルシスはクチベニスイセンと訳され学名ではNarcissus radiiflorusとなります。スイス全土で見れるわけではなくてヴヴェイ・モントルーエリアの丘陵エリアをはじめとした限られた地域にのみ分布します(特別保護指定植物)。
もっとたくさん寄り道をして道中たくさんのお花も撮影しているのですが画像が重くなってしまいますので今回はこの辺で。
これからハイキングシーズンも始まりますのでどんどんアルプスの魅力を伝えていけたらなと思っています。少しでも多くの方がアルプスに興味をもってくださることを願いながら頑張っていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。